日本は現金主義といわれ会計するときは現金で支払することが多いです。
日本人の8割程度現金決済をしているのですが、実は世界的にみるとここまで現金払いなのは珍しく、外国はおよそ半分程度の現金決済しかありません。
依然としてクレジットカードは「盗難されたら危ない」、「使いすぎてしまいそう」、「メリットがわからない」、「仕組みがよくわからない」といった理由で発行していない方、または発行しても活用していない方が多いです。
しかしながら、このクレジットカードよく調べてみると上記の心配を打ち消す機能がついており、かえって現金で支払いする方がデメリットが大きいことがあります。
【現金で支払うことでのデメリット】
- 現金が盗難されたときまたは紛失したときに損失が補てんされない。
一見盗難されたときにはクレジットカードのほうが上限いっぱいまで使われてしまいそうで、危険というイメージがありますが、実は現金のほうがよっぽど危ないのです。
なぜならクレジットカードには「盗難・紛失保険」がほぼすべてのクレジットカードに付帯されており、原則として損害額100%補償されるからです。
上限金額に制限がないので、100万円使われようが、300万円使われおうが、全額利用者の負担はないということです。
現金の場合は落としてしまったら、まずほとんどの場合は帰ってくることはありませんが、クレジットカードの場合はほとんどの確立で戻ってきます。
基本的には不正利用発見後、その日からさかのぼって60日以内の被害であれば保険適応になり、盗難、紛失したとき及びクレジットカードの情報が漏れてしまった時でも適応になります。
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ATM手数料がかかってしまう。
現金での支払いの場合はほとんど現金をATMからおろす必要があるので、ATM手数料がほとんどの場合かかってきます。(特典や時間によってかからない場合もありますが)
このATM手数料も金額としては小さいのですが、何回もおろすと金額は大きくなってきます。
1回216円かかり、月3回おろすとと仮定すると、1ヶ月648円かかり1年で8千円近くかかってしまいます。
クレジットカードの場合はもちろん、このATM手数料がかかってこないので、この分がお得になります。
- 家計簿管理が大変
これも一見すると現金のほうが簡単なように思われますが、実はクレジットカードの方が簡単なのです。
今は利用金額がWEBで管理されているところが多く、ほぼリアルタイムで管理されています。
またクレジットカードに対応したアプリなども数多く出ており、かんたんに家計簿をつけることができます。
わざわざレシートを保存する必要もなく、かんたんに家計簿をつけることができ、家計簿を見れば無駄遣いが一目瞭然です。
- 金利がかかってしまう
現金での支払いのみの方はお金を借りるときは金利がかかります。残念ながらマイナス金利は一般顧客には通用しません。
サラ金で借りると金利だけでもかなりの負担になります。
しかしながら、クレジットカードでの支払いは金利がかかりません。
給料日まで時間があるけれどもどうしても欲しいものがあるといったときにはお金を借りるよりもクレジットカードで決済したほうが良いです。
- 買ったものに対して補償が聞かない。
現金で購入した場合、そのあとすぐ盗難された場合や火災で紛失してしまったり、壊してしまった場合はたんなる払い損で、泣き寝入りするしかない場合がほとんどですが、ショッピング保険を付与しており、なおかつクレジットカードで決済していた場合は基本的に90日以内であれば、その損失を補てんしてくれる保険があります。
その金額はカードによって様々ですが、一般カードでも年間100万円程度であれば補償してもらうことができ、ゴールドカードにもなると2、300万円補償してくれることも珍しくありません。
というように一般的に「盗難されたら危ない」、「使いすぎてしまいそう」などの心配はむしろクレジットカードよりも現金のほうが危険であるということです。
さらにクレジットカードは現金にはないメリットがあります。
クレジットカード会社によってメリットについては変わってきますが、一般的には下記のようなメリットがあります。
クレジットカードはポイントがつく
基本的にクレジットカードは0.5%~1.5%程度のポイントがつくことが多いです。またキャンペーン期間や優待店舗で購入するとポイント2倍以上貯まることも珍しくなく、中には10倍以上貯まることもあります。
このポイントは電子マネーに交換できたり、商品券に交換できたり、ネットショッピングで利用できたりとほぼ現金と同様の働きを見せてくれます。
そして家賃、公共料金、携帯電話代金、食費など今ではかなりの範囲の費用をクレジットカードで決済することができます。
ポイント還元1%と仮定すると、年間200万円使うとすると、ポイントは1年で2万円少なく見積もってもついてきます。キャンペーンを利用すること3万円、4万円それ以上貯まることも珍しくありません。
以上のように、支払い方法を変えるだけで臨時ボーナスがでた感覚になります。
- 分割払いができる。
また現金と違って分割払いにすることもできます。
2回払いだと金利がかからないことも多いですが、3回払い以上だと大体金利がかかってきます。
ここでおすすめなのがボーナス一括払いです。
金利が無料で先まで支払いを伸ばすことができます。
しかしながら、金利がないとはいえ、借金であることには変わりないので使いすぎにはご注意ください。
- さまざまな優待特典がついてくる。
クレジットカードには多種多様な特典がついてきます。
利用しやすいのが、ホテル、飲食店、ショッピングなどの優待で、一般カードでも付帯してくる場合があります。
対象店舗で食事すると5%OFFや10%OFFになります。またゴールド、プラチナカードになると、2名以上の所定のコース料理で1名無料にもなります。
またホテルでは半額近く割引されたり、カラオケボックスでは室料が30%OFFになったり、指定日に買い物すると代金5%OFFになったりとクレジットカード決済するだけでかなりお得になることがあります。
また空港ラウンジ無料や旅行保険やショッピング保険などの充実した保険が付与されたり、トラベルサポートをしてくれたりと安心して旅行することもできます。
上記で紹介した特典はあくまで一部であり、実際にはもっと多くの優待特典があります。
- クレジットカードは使わなくても特典がある。
それでもやっぱり現金で支払いをしたい方でも、クレジットカードを発行するだけしておいても損はありません。
なぜなら、クレジットカードによっては、カードを持っているだけで使わなくても特典があることがあるからです。
具体的には入会した時にポイントや特典が付与されるカードがあります。
また海外旅行保険、国内旅行保険などの保険が付与されている保険で、利用付帯ではなく自動付帯のカードを選べば、持っているだけで保険の適用を受けることができます。
また中には利用しなくても定期的にポイントが付与されるものなどがあります。
空港ラウンジなどがカードを提示するだけで無料で利用できるカードもあります。
上記の通りクレジットカードを活用することによるメリットは非常に大きいといえます。
不正利用の多さが目立ち、使用することを控えているかたも多いですが、上記の内容を見てみれば、実は現金支払いのほうが危険かもしれないということをご理解いただけると思います。
またポイントでのメリット、ATM手数料の負担なし、金利なし、優待価格での利用などうまく活用すれば、家計の大きな助けになるはずです。
現金払いの方はこの機会に一度検討してみてください。